生首を抱えて



奈良県の赤目四十八滝で撮られた写真である。 霊は水場に集まるというのが定説であるが、特に滝は集まりやすいとされている。 水が流れ落ちる場所という地形的な理由によるらしい。

滝で撮れた心霊写真の中でも、鮮明さの点でこの写真は一、二を争うレベルのものである。 ほとんど背後に寄り添うにようにしているが、被写体の二人の人物は全く見知らぬ人物であると証言している。 また本来ならこの男の胴体が写っているはずの部分には、 それらしきものが写っておらず、奥の川の水が写っている。

さらに問題なのは、向かって左側の女性が上げた腕が、男の顔によって一部分さえぎられているという点である。 つまり構図的に言えば、彼女が男の首を抱え込んでいる瞬間を写したのである。 さすがにこれはあり得ないポーズであり、まさに背後にいる男は生身の人間ではないことを示していると言えるだろう。 ちなみにこの男の霊はこの場所で自殺した霊であるというが、 むしろ波長のあった浮遊霊であると見た方が妥当であると思う。



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