一見何の変哲もないスナップ写真である。
しかし、ガラス戸に写っている被写体の表情に注目して欲しい。
生身の本人は少し口元をほころばせ、白い歯が見えている。
それなのに、ガラス戸に写っている口は真一文字に固く結ばれている。
さらにガラス戸に写った顔を注視すると、髪の毛が長いように見えるものの、男性の顔のように見えるだろう。
そして被写体の座っている角度を考えると、顔がずいぶん前のめりになってずれているように感じるであろう。
実は、ガラス戸に写っているのは被写体自身の顔ではなく、霊の顔なのである
(被写体の顔は霊の顔によって隠れてしまっている)。
ただし、このように顔に霊が覆い被さっても、そこに何らかの意図(特に悪意)があると勘繰る必要はないだろう。
たまたま浮遊霊が眼前を通り過ぎ、その瞬間をカメラが収めたという偶然の結果であると言えるからである。
ただ、あまりにもタイミングが良すぎて錯覚を起こすのはやむを得ない仕儀であるが。
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