鑑定依頼の文を総合すると、高知駅からタクシーで30分程度ほど走らせた場所にある
神社で撮られたものらしい(写真を見る限りではあまり手入れされた形跡はなく、
さほど有名な場所ではないのかも知れない)。
右側の板戸らしき部分を下にして見ると、その部分に巨大な女性の横顔が写し出されているのがわかる。
髪の毛が非常に鮮明に写っており(これはかなり珍しい)、
また目鼻立ちがくっりきりとしたいわゆる美人系の顔立ちである。
わかりづらいかも知れないが、この顔の最大の特徴は“目”である。
完全な黒目ではなく、かなりぼやけた、むしろ焦点が定まっていないうつろな視線を見せている。
この種の目は、事故や自殺による不自然な死を迎えた霊特有のものであると言える。
いわゆる“不浄霊”として無目的にさまよいつづけている霊である。
明確な意志こそないが、却ってそれ故に無差別に取り憑くタイプの霊である。
やはり「目は口ほどにものを言い」ということわざは、死後の世界にも通用するのだろう。
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