昭和54年4月6日午後6時頃、兵庫県にある篠山城趾で撮られたものである。
撮影したのはカメラ歴10年以上のマニアである現職警察官である。
近くにいた少女をモデルにして撮った写真に黒い人影が写っていたのである。
まさに人影以外の何ものでもなく、高さも160㎝ぐらいと普通の人間並みである。
しかし、よほどの仕掛けがない限りこのような写真は撮れないはずである。
幽霊の色というと、真っ先に思い浮かべるのは“白”である。
死に装束が白であり、またエクトプラズムも大概白と決まっている。
だが、中には全く“影”としか思えないような霊が現れたという目撃談も聞く。
ただし日本の場合は、このような“影”タイプの霊は【妖怪】や【魔物】として識別されている可能性が高いのではなかろうか
(イメージ的にどうしても“霊”から離れてしまうのである)。
実際、この写真が撮られた時間帯は“逢魔が時”と呼ばれる、まさしく霊よりも妖怪の類が出没するとされる時である。
だが、この心霊写真には尾ひれが付いており、
写真が撮られた前年にこの篠山城では幽霊が出たという目撃例が寄せられている。
また1年前の春には花見客が堀から転落死しており、その年にも1名同じ事故で亡くなっているという。
いずれにせよ、何か妖かしのものが写ってしまったことには違いない。
|