上着未着用者



集合写真の定番、修学旅行での記念撮影での心霊写真である。 場所は広島県宮島の厳島神社、あの海の中に立つ鳥居の前である。 集合写真の中に誰のものとは判らない手が見えるという、典型的な心霊写真のパターンであり、 取り立てて凄く珍しいものであるとは言い難い。

だが、この写真の貴重なところは、その突き出ている腕の部分の服装である。 その腕の持ち主は白のカッターシャツ姿のはずなのだが、 この腕の周辺の人物で上着を着ていない人物は誰もいないのである (前列の女生徒は上着は着ていないが、両腕とも位置が確認できる)。 はっきり言って、よほど手の込んだ仕掛けをしていない限り、このような写真は撮れないのである。 地味な物証であるが、説得力の点では大変雄弁なものである。 ちなみに、このような写真にまぎれて現れる霊は、何らかの理由で修学旅行へ行けずに亡くなった、 同年代の浮遊霊であるとされることが多い。これも定番である。



戻る

inserted by FC2 system