パソコンのモニターに不気味な女性の顔が写し出されている。
カラー写真で見ると、背景の抽象画のような模様と相まって、
女性の顔そのものも何か絵画的なタッチになっているのがわかる。
もしかするとこの女性の顔はパソコンに取り込まれた、
あるいは画面上で作られたものではないかという疑念が起こる。
しかし、画面左側に縦に延びる白い帯の存在が大きなカギを握っている。
この白い帯はカーテンの影である(カーテンは写真に写っているが、本画面を加工する際に切り取っている)。
モニターに外部のものが反射して映るということは、
すなわちこのモニターの電源が入っていないことを意味する。
要するにたとえこの女性の顔が作為的なものであろうが、
電源の入っていないモニターの画面に写ることは絶対あり得ないのである。
そしてこの絵画的な顔が通常では写り得ないものであるということは、心霊写真であることを意味する。
この写真の最も珍しい部分は、女性の顔以上に背景部分の奇妙な抽象模様にある。
鑑定においてもこの不思議な背景については一言も触れられていない。
想像するに、多分【念写】に近い作用、特定の霊が引き起こしたのではなく、
撮影者の思念が写り込んだものである可能性の方が高いような気がする。
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