昭和58年に撮られた写真である。
少々見にくいが、東京の原宿駅前を俯瞰するように撮られたものである。
その写真の中に、青白い枠に囲まれた、背広姿の男性が写し出されている。
これを見た瞬間、枠の形や男性の姿から「テレビの映像が写ったものではないか」という印象を持った。
しかし当然のことながら、景色を俯瞰する写真にこのような画像が
反射して写るという可能性はほとんどないだろう
(仮に画像の反射であれば、室内にある他の光源を持つ器具の反射も写るはずだし、
画像が半分だけ写るということ自体も非常に不自然である)。
それでもやはり、ここに写し出されたものは霊的な存在ではないように感じる。
むしろ念写に近いものではないかと考える。
なぜなら、枠によって空間が切り取られたようになっているにもかかわらず、
中に写っている男性の姿が動的だからである。このようなポートレートのような写り方をしている場合、
霊は証明写真のように真っ直ぐこちらを向いているだけのポーズをとるのが通常なのである。
撮影者の思念によって画像が写し出されたと見るべきであろう。
|