幼稚園の制服を着た子供のそばに、二重写しのようになっている老人の後ろ姿。
この老人は写っている子供の祖父。しかし、既に他界した祖父である。
説明を読む限りにおいて、亡くなった近親者が写り込んだ典型的な心霊写真である。
だが、これを“先祖霊”と呼ぶのは早計である。ましてや“守護霊”と考えるのは完全なる誤りである。
あくまでこれらの霊は、それだけの年月のあいだ霊界に留まっている必要性がある。
特に守護霊は徳の高さを有する霊であり、ほんの数年(霊的な時間感覚では一瞬になるだろう)
で自分自身以外の者を守れるだけのレベルに達することなど無理なのである。
ただ、この祖父の霊は孫に対して何らかの執着があるために現れたことは確かである。
だが、その顔を孫に向けていないところがかなり不気味であるが。
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