服装からも、相当古い写真であることがわかる。
女学校の卒業式、あるいは入学式であろう。とにかく特別な記念写真であることは間違いない。
その中に老婆が何事もないかのように一緒に座っている。
それだけでも違和感があるのだが、さらによく見ると老婆の顔だけ鮮明に写っていない
(同じ距離にいると思われる女学生の顔は全て鮮明に写っているにもかかわらずである)。
この老婆はこの女学校に永年勤めていた“小使いさん”であるという。
ただし、この写真が撮られた頃には既に亡くなっているという。
つまり学校関係者の霊体が記念写真におさまってしまった、決定的な写真である。
二重写しの可能性もあるが、さすがにこのような記念写真にそのような作為を施す可能性はゼロに近いと言ってもいいだろう。
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