お見送りの霊



この写真は中岡俊哉氏と佐藤有文氏との間で、全く食い違った鑑定結果が出されたものである。 中岡氏はバス乗客の身内の霊(男性)、佐藤氏は浮遊霊の女性と、 ここまで正反対の結果を出してきた例は非常に珍しい。

しかし、この鑑定の食い違いがこの心霊写真の価値を減じさせる要因にはならない。 見れば見るほどこの窓ガラスに映っている顔が不自然であることがわかる。 まずその高さである。この写真はバス走行中に撮られたものらしいが、仮に停車中のバスであっても、 人が覗き込めるようなことにはならない。そして車内の人間の顔が反射しているとしても、 この写真の中に窓側に顔を向けている人物はいないのである。鑑定に不備があったとしても、 事実は決して覆ることはない。心霊写真の本当の意義は“写った”という一点に存するのであって、 その写ったものの正体を明かすことにあるのではない。ここまで見事に写された霊体こそが、 最も優れた価値を生み出すのである。



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